日能研の「私学のナカミを知る会」
通常は、日能研の校舎で開催される学校説明会ですが、現在はコロナ対応でZoomで行われています。今回は、「渋谷教育学園渋谷中学校」の会に参加したので、書いてみたいと思います。
【渋谷教育学園渋谷中学校】
気になっている学校ですが、まだ実際に行ったことはありません。校舎の広さの関係上、文化祭の訪問も事前申込が必要な学校です。
「私学のナカミを知る会」は、予定通りの40分ほどで終わりました。担当の先生のお話が30分程。その後、チャットで寄せられた質問のうちの幾つかに答えて下さった時間が10分程でした。
事前に学校のHPで、学校の情報や様子などを確認してから、参加しました。
担当の先生は、てきぱきと明確に、学校についての情報を話してくれました。HPで得られた情報と重なる部分も多いですが、先生のお話の内容をまとめてみます。
【入学試験について】
現時点では、2021年の入試は、例年通りの実施の予定。コロナ対応で、1教室での受験人数を減らして行うことを検討しているそうです。
○帰国生入学試験(1月27日)
・男女計12名
・応募資格は、HPには、「海外在留2年以上、帰国後2年以内の者」とありますが、実際は「帰国後6年以内」つまり小学校に入ってから帰国したのであれば良いとのことでした。帰国生は、日本語より英語が得意なお子さんも多く、校内で英語で会話する場面も見られるそうです。
○一般生入学試験
・2月1日 男女計70名
・2月2日 男女計70名
・2月5日 男女計23名
女子は、第1志望のお子さんが多く、複数日受験するご家庭もあり、どの日程も厳しい受験になるとのことでした。
一方、男子は、2月1日が一番合格しやすいそうです。
2月2日は、男子御三家等と併願されるお子さんが多く、合格ラインが上がります。併願校として受験するお子さんが多いので、合格者のうち実際に入学するのは5分の1ほど。
2月5日については、ここ数年傾向が変わってきたそうです。
以前は合格者のほとんどが入学していましたが、ここ数年は合格者の半分ほどしか入学しないとのこと。
2月5日以降に合格が発表される、都立小石川や筑波大学附属の人気や、他校の繰り上げ合格の影響ではないかと分析されていました。
【大学進学について】
ほぼ100%の生徒が大学へ進む進学校です。
去年度は例年より30名生徒数が多かったこともあり、進学実績は非常に良かったとのこと。東京大学への進学者は35名で過去最高となりました。
特記すべきは、東京大学への推薦入学についてです。
毎年男女各1名ずつの推薦枠があります。
5年前に東京大学の推薦入試制度が始まって以来、10名の推薦者を出し、8名が合格したそうです。これは、都立日比谷高校と並んで全国2位の多さとのこと。
海外の大学へは7、8名が進学し、帰国生が中心とのことです。
【学校生活について】
★ クラス
中1、中2、高3は、33~34人×6クラス
その他の学年は、40人×5クラス。
毎年クラス替えあり。
高3で、文理それぞれ3クラスに分かれる。理系クラスは男子多め。
★ 学習
<中1、中2>
机に向かう習慣をつける為、1日1時間程度の量の宿題が出される。宿題は、2週間、1ヶ月などの期限を設けて出されるので、自分で管理して行う。
また、成績が規定に満たない生徒は、強制的に補習授業を受けさせる。
<中3以降>
自分で選べる講習がある。(HPによると第二外国語講座があります。)
宿題が減り、塾へ通う生徒も。高3では80%の生徒が塾へ通っている。学校の勉強だけで十分受験に対応している。塾べったりの生徒は合格率が下がるデータもあり、学校の勉強中心がベターだと考えている。
★ その他
通学時間は、平均で50~55分。1時間半くらいかけて通う生徒も多い。
校庭はないけれど体育館が3つある。バスケットボールやバレーボールなどのインドアスポーツの部活は体育館で行い、サッカーや野球などのアウトドアの部活は郊外の施設で行う。
体育の授業は2時間連続でとり、近くの代々木公園に行ってサッカーをしたりする。男子も、体を動かす機会が少ないと心配せずに来てほしい。
いじめはなく、学校生活に満足している生徒が多い。
女子は元気で、男子はおとなしい印象。 中学生の間は、女子がリーダーシップを取る場合が多いが、高校生になると、男子が身体面だけでなく精神面も成長して、リーダーシップを発揮する場面も多い。
※ 今年度はコロナの影響で文化祭は中止。
10月か11月に学校で説明会を行う予定なので、HPでチェックして下さい。
以上です。
↓2021年度の学校説明会はこちら
以下、おばばの感想です。
共学の難関校志望の男子には、とても魅力的な学校だと思いました。2月3日の筑波大学附属、都立小石川と併願する場合も多いのではないでしょうか。
ピヨ太は、何となく男子校に魅力を感じているようです。ただ、筑波大学附属中の「生徒による説明会」に参加した時は好印象だったようなので、共学も良いと思います。
今年度の文化祭は中止となりましたが、機会をとらえて、親子で行ってみたいと思います。
まだ数校しか見ていないなかでコロナ禍になってしまい、実際の学校を見ないまま、今後の検討を始めなくてはならなくなりました。情報収集を始めるのが遅かったと後悔しています。
マイ日能研の「私学のナカミを知る会動画集」には、たくさんの学校の動画が集まってきていて、校舎や生徒さんたちの様子が伺えて、参考になります。
駒場東邦や本郷、巣鴨では、HP上で学校紹介の動画がアップされています。
今回は、ここまでです。