師走です。
師走という響きは渋いですね。
思い出したことを書いてみます。
お時間のある方、おつき合い頂ければ嬉しいです。
おばばのTOKYO片隅ライフ
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新婚1年目の年末のある日。
おばばは、夢を見ました。
おばばとおじじが、ホテル〇ークラという格式高いホテルの煌びやかなフロアで、ダンスパーティー💃に参加している夢です。
さんざめく紳士・淑女の間を、シャンパンを乗せたお盆を片手に、スタッフの方が踊るようにすり抜けていきます。
やがて、皆シャンパンを手にして、カウントダウンが始まるのです。
そして、乾杯。
そんな夢を見ました。
「正夢になるといいね。」
と、おじじ。
そして、12月31日の夜。
紅白歌合戦📺を見て、のんびり。
若かったおじじとおばばは、元気が余っています。
外へ繰り出すことにしました。
ホテル〇ークラとはいきませんが、別の〇〇ホテルへ。
バーから望む夜景が、なかなか素敵でした。
おばばは、あまりこんなゴージャスな経験はないので、なかなか大人な気分で良い感じ。カクテルを傾けながら、ぽつりぽつりと話していると。
「イエーイ」
と、隣のテーブルからはしゃぎ声が。
見てみると、小太りで大柄な眼鏡の男性(40くらいでしょうか。)が楽しそうに体を揺すりながら、はしゃいでいて、3人の女性が彼を囲んで、ニコニコしながら盛り上げています。
見なかったこととして、なお、ぽつりぽつりと会話しながら、夜景に浸っていると。
「イエーイ」
とても楽しそうです。
やがて、偽のカウントダウンが始まりました。
「チッチッチッ、ボーン⏰」
「おめでとうございます。」
を、何度も繰り返しながら、笑いの止まらない様子。
何も聞こえなかったものとして、夜景に浸るおじじとおばば。
そこへ。
「もうすぐ新年を迎えますから、お客様へのサービスです。」
とバーの方が、シャンパンが注がれたグラスを、持ってきてくれました。
おじじとおばばの目が合います。
「正夢だ!」
急に気持ちがウキウキしてきます。
隣のテーブルの、
「チッチッチッ、ボーン⏰」
「おめでとうございます。」
すら、楽しいBGMのように聞こえます。
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もう一つ、思い出したことがあります。
ピヨ太が4歳くらいの頃。
クリスマス数日前の、ある日。
おばばとピヨ太は、あるパーティーに参加しました。
公的機関が開催していた、ヨーロッパのある地方の音楽と踊りを楽しむパーティーです。激安チケットにひかれて、参加してみたら。
プロの方達の音楽と踊りを楽しんで。
お菓子や飲み物の時間があり。
それから、参加者たちで、習ったばかりの踊りを楽しみます。
参加者のほとんどは、年配のおばさま達。
ピヨ太は、踊りを覚えて、楽しそうに参加しています。
ふと気がついたら、壁際の椅子に、悲しそうに座っている女の子を発見。ピヨ太と同じ年頃の女の子で、プリンセスのようなドレスを着ています。おばさまばかりのダンスパーティーで入りにくいのでしょうか。
「あの子を誘ってみたら?」
とピヨ太に言ってみました。
「一緒に踊ろう。」
ピヨ太が話しかけたら、
「うん。」
女の子はニッコリして、椅子から降りてきました。
手をつないで楽しく参加する幼児2人を、おばさま達も優しく入れてくれています。
「びっくりしました。こんなことがあるなんて。」
女の子のお母さんから、話しかけられました。
女の子は、ダンスパーティーという事で、王子様と踊るのだとはりきって参加したそうです。それで、王子様なんていないから、踊らないとすねていたそう。
ピヨ太、グッジョブだったんですね。
そんなことを思い出した、師走。
「チッチッチッ ボーン」のおじさんと、プリンセスを夢見ていた女の子は、今頃どこで何をしているのでしょうか。
今回は、ここまでです。