昔からですが。
ピヨ太が何かを始める時は、だいたいおばばが面倒見てます。
何かを遊びで始めた時も。習い事を始めた時も。小学校に入って勉強が始まった時も。
それが、おばばよりおじじの方が得意そうなことであっても、おじじは。
「ピヨ太が初心者過ぎて、一緒にやる気にならない。もう少し上手になったら、教えてあげようかな。」
とか、のたまうんですね。
そうこうするうちに、ピヨ太が上達してきて、なかなかになってきたら、やおら、おじじが登場。
「教えてあげよう。これは、こうだ、ああだ。」
などと上から解説しながら、いざ対決してみると、ピヨ太にこてんぱてんにやられてしまったりして。
おじじが登場した時には、既にピヨ太がおじじを上回っていた。
というのが、ちょいちょいありました。
だいたいタイミングを逃して、乗り遅れてしまうおじじ。
で、中学受験のお勉強です。
5年生まで、おばばが面倒をみておりました。
中受の勉強を親がどこまでみるのか、というと、もうご家庭によって、それぞれなんでしょうが。
おばばは。
5年生は、3カ月のコロナ休講期間もありましたし、がっつり並走しました。
一緒に本科・栄冠の問題を全部解き。解説もして。
間違ったところは、もう1回解き直し。
漢字も1回テストして、間違ったものは再度テスト。育テ・公開模試の前には、社理の知識確認を1問1答で、口頭でやりました。何の知識もなく5年後期で一から始めた歴史は特に大変で、何度口頭テストを繰り返したのか、数え切れません。
あの頃。
ピヨ太が何が得意で、何が苦手で、何を知っていて、何を知らないのか。何ができて、何ができなくて、どのくらいの力があるのか、実感として分かっていました。
だから、多少、成績が上下しても、それで動揺することもありませんでした。
今は。
ピヨ太の学習内容は、本当に難しくなり、完全におばばの手を離れました。
先生の指示通りに、ピヨ太が一人で学習を進めています。
家で勉強をしている時は、時々おじじがつきあってくれています。
おじじが乗り込んだ時には。
もう敵わない場所に、ピヨ太がいました。
今回も、乗り遅れました。
それでも。
よ~いどんで、算数の問題を解き始め。
おじじが1問目を解いているうちに、ピヨ太は4、5問解いてしまい。
「こうなったら、パパの得意なショートカットだぜ~。」
と言いながら、1問目を終えたおじじが、他の問題を飛ばして、ラストの問題に取りかかり。
「パパ、ずるいずるい。」
と言いながら、ピヨ太もスピードを上げて。
大変なはずの算数の宿題が、楽しそうに終わって、助かります。
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終業式の日から、ピヨ太は冬期講習が始まりました。
先日、早めに出願する学校の報告書を先生から受け取りました。
もう、いよいよ近づいてきています。
正直、怖いです。
こんな時期でも、一喜一憂しています。
大きなテストは終わっていても、小さなテストや、塾からの課題や、過去問の出来や。
良かった時は、何でも叶うような気がする。
でも良くなかった時は、簡単に気持ちが崩れてしまいます。
もう、受験校は決めたはずなのに。
不安になると、偏差値表を見て。
もっと、安全な策はないのか、何度も何度も堂々巡りをします。
お守り校があっても、まだそれでも不安が拭えず。
「この日に、〇〇校の午後入試がある。これも受けたらどうか。」
とつぶやいたおばばに。
「大丈夫だよ。今のプランで。」
と、おじじ。
おばばは今、勉強をみていないから、今のピヨ太の力が分からない。だから、数字だけをみて、簡単に動揺してしまう。
おじじは確かに乗り遅れたけれど、既に敵わなくなっているけれど、今のピヨ太の力を知ってくれているのだと、頼もしく見えた日でした。
今回は、ここまでです。