今回は、「持ち偏差値」って、そもそも、「持ち偏差値」って何を指すのか、についの記事です。
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偏差値は、あるテストを受けた場合、そのテストの平均点をとった場合は偏差値50であり、自分がそのテストの受験生全体の人数分布からみて、どの程度、平均から上(下)であるかを示す数値です。
Wikipediaを参考にすると以下の通りになります。
・偏差値50 :受験生の真ん中(取った点数は平均点)
・偏差値60(40):受験生の上位(下位)約16%
・偏差値70(30):受験生の上位(下位)約2.3%
このため、同じ子どもでも、そのテストを受ける受験生全体(母集団)によって、偏差値は違ってくることになります。
例えば、偏差値の出るオープン模試としては、日能研公開模試の他にも、サピックスオープン、四谷大塚の合不合、首都模試等があり、それぞれ偏差値が違って出るようです。
このように偏差値は塾により異なりますよね。
また、一定の出題範囲が事前に設定されているテストでは、集中的に対策をした子どもが点数をとることになってしまいます。
そこで、通常、「持ち偏差値」という場合は、自分の通っている塾における、出題範囲が限定されていない公開の模試の偏差値をいう場合が多いように思います。
例えば、日能研であれば、公開模試の偏差値ですね。
ところが、
『公開模試の偏差値を元に自分の子どもの「持ち偏差値」を計算して下さい!』
といわれると。
受験直前のピヨ太の「持ち偏」を計算するのに、5年生の時の公開模試を入れても正確でないよね。
と思えば、6年生の公開模試は11回あったから、11回の偏差値の平均が「持ち偏」になるのね!
でも、本当にそれでいいの?
実は、ピヨ太の場合、夏休み前の公開模試の結果は、かなり不安定でした。
夏休み後は、夏休み前に比べると、少し安定しているようです。
それで、「持ち偏」を6年生の公開模試全体で計算する場合と、夏休み後で計算する場合で、数値が違ってくることになります。
ちなみに、ネットにあった「模試のたびに変わる子どもの偏差値、どう参考にしたらいいの?」という記事では、
「最終的に学校選びで参考にするのは、6年夏以降の4教科偏差値だ」
と書いてました。(アエラ・ネット版:2021年7月)
6年夏以降の方が、その時点の子どもの受験に向けた実力をより表しているとの考えに基づいているようです。
この考えに従うとすると、ピヨ太の場合、
「持ち偏」=「6年夏以降の日能研公開模試の偏差値の平均」
になりそうです。
この「持ち偏」を元に志望校の合格率を考えるのが基本かも。
一方で。
特に難関校の合格率を考える場合、テストの問題内容が志望校に特化されていて、テスト受験生も実際の入試に近いと思われる「志望校別模試」の結果の方が、信頼性が高いのでは、との意見もあります。
結局は、公開模試と他塾を含めた志望校別模試の両方を勘案して、学校選びや志望校の合格率がどの程度か検討することになるのでしょう。
「公開模試も、志望校別も、両方ともバッチリ」という場合は安心なのでしょう。
けれども、ピヨ太の場合、テストの回によって、バッチリな「公開模試」もあり、なかったことにしたい「公開模試」もあります。
また、志望校別模試も同じで、「かなり良かったね♡」という回もあれば、「これは黒歴史」という回もあります。
これを考えると不安もつきませんが、志望校や併願校は、本人の希望も尊重して、親としても十分検討の上で決めたつもりだし、あとは、
「心を無にして、全力で本番に向けて邁進するのみ!」
と自分に言い聞かせています。
今回は、ここまでです。