今回は、ビットコインには、なぜ価値が生じているのか? についてです。
現在、ビットコインが高騰しているそうですね。
1ビットコイン=約780万円とのこと(2024/2/14現在)
わずか7年前(2017年1月)には約9万円だったので、80倍以上になっています。
もし、7年前に10万円分買っていたら今は800万円になっていたと思うと、何だか惜しい気もします。
だけど、当時、“海のものとも山のものとも分からない“といった感のあったビットコインに10万円を払うことはあり得なかったので、仕方ありません。
それでは、「今は、ビットコインに価値があることを理解しているの?」と聞かれると、おばばは実は、全く理解できていませんでした。
そこで、“ビットコインにはなぜ価値があるのか?” を調べてみました。
色々ネットを見てみたところ、主な理由として挙げられてるのは、こんな感じでした。
①ブロックチェーンを使っているから、決まっている発行枚数を誰も変えられない
(改ざんも不可能)
②金や骨董品、前衛芸術家の絵のように、ビットコインをその値段相応の価値あると思って、その値段で買う人がいる。
③今年(2024年)1月に米証券取引委員会(SEC)が、ビットコインのETF(上場投資信託)を承認した。米国の政府機関も価値があることを認めた。
④世界中に安価な手数料で送金できる。
一方で。
「ビットコインなどの暗号資産は、値段相応の価値は何もないし、実質的な価値はゼロだ。これはインチキであって、皆がそれを理解すれば、本当に0円になる。」といったような意見もありました。
例えば、JPモルガンのダイモンCEOは、
「『石のペット』みたいなものだ。私の個人的なアドバイスは関わらないことだ。」
(2024年1月発言)
う~ん。何が本当なのでしょうか。
先ほど書きました、
③米証券取引委員会(SEC)が価値を認めた
④送金手数料が安い
というのは、けっこう分かりやすいですね。
だけど、③で、SECが承認したことで、「ビットコインに価値が生じている状況にある」ことは分かりましたが、「なぜ価値があるのか?」の答えにはなっていません。
今現在、価値があったとしても、実質的に価値が0円であるならば、何かのキッカケで暴落して、実際に0円近くになるのは怖いです。
④の送金手数料が安いことも、ビットコインの送金手数料が安いのは事実のようですが、ビットコイン自体に価値がある理由にはならないいように思います。
例えは適切でないかもしれませんが、
「とても小さい軽石1個は、郵送した場合の送料は安いかもしれませんが、それが、軽石に価値がある理由にはなりません。」
こう考えると、ビットコインに価値が生じている理由は、
②の「金や骨董品、前衛芸術家の絵のように、ビットコインをその値段相応の価値あると思って、その値段で買う人がいる。」
というのが、主な理由であって、
①のブロックチェーンの技術によって、希少性(決まった発行枚数)、保存性・真正性(偽造・改ざんができない)といった性質があるので、価値の発生や維持に一役買っている。
といった状況のようです。
更に調べてみると、ビットコインの正体を簡単に言うと、
「これまでのビットコインの送金元と送金先・取引量・取引価格が時系列で全部データとして残されていて、そのデータが世界各地のコンピュータ内に同時に保存している。」
だけであり、“皆がこれに価値がある”、と思っていることで実際に価値が生じているようなのです。
そうだとすると、ビットコインの「実質的な価値の裏付けがゼロで、『石のペット』みたいなもの」との主張も、ある意味、本質をついているようです。
ということで、
・ビットコインをはじめとする暗号資産には、実質的な裏付け(株であれば、その会社の資産や利益、不動産であれば住居やオフィス)となる価値は無い。
・一方で、実際に価値が生じており、米証券取引委員会(SEC)も価値が生じていることを認めている。
ことが分かりました。
そうすると、次に関心が出てくるのが、
「ビットコインを買っても大丈夫なのか? 値段が上がるのか? 暴落することはないのか?」
という点です。
現在のところ、急騰しているビットコインですが、これまでの急上昇や急降下する値動きを見れば、今後数年間で半分になっても2倍になってもおかしくないように思います。
(現在、実際に価値を生じていて、世界中で多数の人が持っていて、世界中のコンピュータにデータが保存されており改ざんができないということであれば、ビットコインは「金」に似ている面があります。デジタルゴールドと言われる所以なのでしょう。このような状況を考えると、ビットコインが数年で本当の大暴落(例えば、1/10以下の価格)する可能性は高くないと考えられますが。)
そうすると、ビットコインはギャンブル的な要素が強いということになります。
なので、ビットコインを購入する場合には、完全な余剰資金で、最悪0円になっても困らない範囲で、自己責任で行うことが重要なように思います。
買った瞬間に胴元に半分をとられてしまう宝くじや、1/4を取られてしまう競馬なんかよりは、確率的に有利といった位なのではないでしょうか。
もしも投資ということであれば、自分の経験、知識や健康への投資となる旅行や読書、運動、そして子供の将来に役立つ教育投資の方を個人的にはおすすめいたします。
今回は、ここまでです。