今回は、「ビックマックは900円になるのか?」についてです。
(©マクドナルド)
ここのところ、物価高騰と円安が進んでいます。
物価については、9月の物価(消費者物価指数)は1年前と比べると、2.8%増加したそうです。(NHK:2023/10/20)
エネルギー(電気、ガス)が政府の支援策で安くなった一方、生鮮食料品などは、1年前と比較して高い水準とのこと。
・卵 :31.2%増
・ハンバーガー:13.4%増
・調理カレー :17.5%増
・トイレットペーパー:16.6%増
そして、円安については、
「1ドル=150円台」
に再度入ったことで、話題となってますね。
これらにも関連して、週刊エコノミスト(2023/10/31号)で、
「ビックマックが900円になる日」と題した記事が載ってい
ました。
これによると、モノの値段は、人の行き来やモノ・サービスの貿易が活発に行われている下では、ある程度、
「同じモノは同じ値段」
になっていくとの考え方があるそうです。
(購買力平価説)
古典的な学説ですが、シンプルで直観的に理解しやすいこともあり、広く使われる考え方で、短期的には成立しなくても、長期的な方向を考えるには有益と考えられている。
これをビックマックの値段に当てはめると。
ニューヨーク:6.2ドル
東京 :500円
これが同じ値段になるはずだとすると。
1ドル=81円 (←500円÷6.2)
実際より、かなり円高ですね!
または、現時点の1ドル=150円との為替相場が変わらないとして、ニューヨークのビックマックの値段も変わらないとすると。
東京のビックマック=900円(6.2ドル×150円)
となります。
つまり、長期的には、
1ドル=81円の円高に向かうか、
東京のビックマックが900円になるか。
1ドル=81円にはなりそうもないので、
ビックマックが900円になっていくと予想します!
って内容の記事でした。
エコノミストにも書いてありましたが、実際には、色んな要素があり、世界で同じモノが同じ値段にはなっていないし、東京のビックマックが安いからと言ってニューヨークで食べるのを止めて東京で食べよう、とはなりません。
また、為替だけで調整したり、物価だけで調整する訳でもなく、両方で調整が進むというのが現実的なのでしょう。
エコノミストの記事は、そうではあるけれど、
【日本の物価はまだまだ上がるだろう】
という予想を購買力平価説を使って主張してみた、ということのようです。
まあ、実際にビックマックが900円になるかどうかは分かりませんが、もうしばらくはインフレが進みそうな感じではあります。
そんな大変な状況の中、家庭では何をすべきか?
これについては、以下の記事が参考になるとうれしいです。
↓
今回は、ここまでです。