おばばのブログ

2022年中高一貫校へ進学。大学受験(2028年)。東進スーパーエリートコース受講中

5難関? TMクラス? 日能研 本部系と関東系の比較

今回は、日能研についてです。

 

日能研は、関東圏で何と2つの会社に分かれてるってご存じでした?

 

え( ゚Д゚) 何それ? うちの子の日能研はどっち? という方のために

 

f:id:goodweatherX:20200919140604p:plain

【おばばの5分 de 日能研講座】

 

-現在中2の子どもが小学生だった頃の情報です-

 

関東圏には「(株)日能研」本部系と「(株)日能研関東」関東系の二つの会社があるんです。

 

別会社ではありますが、同じテキストを使い、同じテストを受けます。6年生後期の学校別の特訓講座、いわゆる日特では合同のクラスとなります。

 

【本部系】

本部系の特徴は、宿題がないこと。これは、提出義務がないということで、家で全く何もしないと授業についていけなくなってしまいます。

 

授業の振り返りをし、家庭学習用テキスト「栄冠への道」の基礎から応用までの幅広い問題の中から、自分の理解力に合ったものを選んで取り組んでいくこととなります。

 

決められていない自由度を生かして、得意分野は応用だけ解いたり、別の問題集を追加したり、苦手分野は一通り取り組んだうえで補充問題までする等、お子さんに合わせて効率よくアレンジできるのは良いですね。

 

学習塾ではどこでも、保護者が手を離してお子さんを自立させるように言われることが多いです。でも、小学生のお子さんが自分で家庭学習をアレンジして行うことは難しいです。宿題提出のない日能研本部系は、お子さんの学習に目を配れる保護者の方が合うかもしれません。

 

ただ、日能研本部系は、先生方のフォローも手厚いので、しっかりしたお子さんの場合、先生の指示を仰ぎながら、好成績を維持していくことも可能だと思います。

 

【関東系】

一方、関東系は、本科と栄冠テキストの中からクラスによって取り組む課題が決められ、その他にも副教材やプリントなどがきめ細かく指示されます。宿題は提出し、しっかりとチェックされます。

 

保護者の方が忙しく、家庭学習につきあえない、提出の義務がある方が子どもが頑張るという場合は、こちらの方が望ましいと思います。また、テスト毎に各クラスで3位までの生徒にご褒美でノートがもらえる校舎もあります。

 

※宿題管理については、本部系と関東系では、まるで別の塾のように違うので、注意が必要です。

 

【校舎について】

日能研関東のHPに、関東系校舎の一覧があります。そちらに載っていない首都圏の校舎が本部系です。また、本部系は、応用クラスと基礎クラスをRやG、Wと分けるのに対して、関東系は、Mクラス、Aクラスとしています。

 

【優秀な生徒を鍛える制度】

 《本部系》

4年生までは自校舎のみに通いますが、5年生以降、一定の条件を満たした生徒は、週末や夏休み等に、数カ所の旗艦校舎に集められていきます。

 

5年生からは、5難関と呼ばれる5年生難関校研究講座というオプション講座があります。前期は、算数・国語で月2回。後期は、4教科で、月4回です。

都内数カ所、他関東圏で数カ所。

 

内容はとてもハードで、午前中に難関校の入試問題に取り組みます。各自取り組んだ後で、話し合いと、先生の解説があります。

お弁当を食べた後3時間半のテスト(育成テスト・公開模試)を受け、その後に振り返りをするという1日がかりの特訓です。

 

おばばは日能研だけでなく、複数の塾も検討しましたが、5年生にここまでハードな試練を課す講座は他になかったと思います。普段、自校舎で自分のペースで学習を進めている優秀児をここで必ず鍛えるんだという本部系の覚悟のようなものを感じました。

 

goodweatherx.hatenablog.com

 

『日能研本部系から難関校へ』

また、6年生前期は、前期日特があります。

(※6年生前期日特は、本部系も関東系もそれぞれあります。6年後期の日特(御三家などの志望校別の講座)は、合同で行います。)

 

前期日特は、5難関のように、テストと授業を合わせて1日がかりのオプション講座で、様々な中学校の入試問題に取り組みます。

難関校を目指す生徒は、前期日特で、「マスター選抜クラス」に入ることを目指します。

 

6年生の夏期講習は、「難問集合クラス」を数カ所の校舎につくり、条件を満たした上位層のみで授業を行います。

 

マスター選抜クラス、それから本部系の夏期講習「難問集合M」の基準は、日能研の全国公開模試で偏差値65以上のようです。

 

6年後期で、本部系関東系合同の、志望校の冠日特に入るということを目指しながら頑張るということになると思います。

 

《関東系》

関東系では、ネット情報ではよく目にするのでご存じの方も多いと思いますが、TMクラスがあります。都内と神奈川県で計5校舎に設置されています。ここは、各教科優秀な先生方が3年間責任をもって担当するという独自のシステムです。

 

算数は、基礎的な問題はすっ飛ばし、難関校の問題をディスカッション形式で。新しい単元を応用問題から解き始め、2人のペアや4人のグループなどで解法を話し合い、よりスマートな解き方をグループごとに競うことも。そういう授業の中で、さまざまな解法や最短の解法を身につけていくことができます。

 

理科や社会の宿題で出るTMプリントは本科のどこにも答えは載っていないので悪戦苦闘しながら自分で調べなければなりません。難関校の入試にも直結する課題を頑張ってこなしていくうちに力がつき、卒業時には、一つのクラスとしての進学実績は関東随一とも言えるほど。先生方も生徒さん達も誇りを持って通っていらっしゃることと思います。

 

体験授業を受けさせて頂きましたが、力のある先生と優秀なクラスメイトとの刺激的で楽しい授業でした。遠いので断念しましたが、素晴らしい環境のクラスだと思います。

 

TMクラスの資格の基準は、全国模試で300位。4年生の時の偏差値で65くらいです。

 

TMクラスは、人数を絞っています。

(1クラス24名×5校舎・2019年度)

 

3年生の日能研の全国テストで資格を獲得して入塾する場合、1月のテスト後では、既に空きがない場合もあります。10月、11月のテストで資格を獲得し、通える範囲にTMの校舎があり希望する場合は、早めに申し込んだ方がよいと思います。

 

全国テストを本部系の校舎で受けていた場合も、申し出れば、TMクラスの校舎で入塾できます。(※本部系校舎で全国テストを受けた場合は、TMクラスの基準を満たしていても、資格獲得の連絡はきません。テストを受けた校舎に相談し、TMクラスの校舎に確認してもらいます。)

 

TMクラスは、3カ月に1回のクラス替えをしていて、3カ月の平均で基準を満たした生徒だけが残り、また新たに基準を満たした生徒が入ってきます。

 

学年が上がるごとに、徐々にクラスの人数が減っていき、少人数のクラスとなる場合もあります。

 

空きがなくて入れなかった場合も、しっかりと今のクラスで力をつけ、3カ月後に入ることを目指すことができます。

 

本部系関東系・期間講習だけの移籍もあり】

本部系の難問集合Mと関東系のTMクラスの入室基準はだいたい同じくらいです。

 

普段はコツコツと学習を進めて基礎を固め、5年生から校舎を超えて集合し切磋琢磨する本部系と、普段からTMクラスに集められディスカッションで鍛えられる関東系。どちらも素晴らしいシステムです。

 

また、普段通う最寄り校舎に在籍したまま、夏期講習などの期間講習のみ別の校舎で受けることも可能です。

 

本部系なら旗艦校舎の最上位クラス、関東系ならTMクラスに受け入れ枠が空いていれば、成績を満たしている方は、春休み、夏休み、冬休みにぜひ検討されてみてはいかがでしょうか?

 

goodweatherx.hatenablog.com

 

 【以上はおばばがネットで調べたり、校舎でお話を聞いたり、実際に体験した情報です。子どもが小学生の時のものなので、情報が古かったりする場合がある可能性がありますところ、ご了承下さい。】

 

 

今回は、ここまでです。

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(日能研)へ
にほんブログ村

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(本人・親)へ
にほんブログ村