今回は、朝日小学生新聞(2020/9/6)で、「合格への近道」として、過去問演習の取り組み方が特集されていたので、ポイントを紹介します。
(共通事項)
★出題形式や傾向をつかむ
・4科目の配点、各科目の大問の数、それぞれの難易度を押さえて、どの大問から取りかかるのか、どの程度の時間を割り振るか、本番での作戦を考える。
(例:算国は150点満点、理社は100点満点。合格最低点と合格者平均点を確認。各科目の大問は難問程度か。大問の難易度は、自分の子どもにとってどの程度か。)
・志望校でよく出る単元や分野を押さえる。
・科目ごとの難易度の差を押さえる。合格点を押さえる。
(例:算数の合格ラインは6割程度だが、理科は7割必要)
・実際と同じ制限時間で解く。できれば、本番と同じ時間帯で。
・少なくとも、5年分を2回(2周)は解く。
・この時期であれば、得点できないことにあせる必要なし。受験者平均点を取れていれば上出来。(「2月の勝者」にも同様の場面がありましたね。)
・苦手分野を明確にして、これまで使用した教材で復習して完成
(国語)
・問題傾向を押さえる。(例:問題の文章の長さ、設問の形式(記述か選択問題か。記述の量はどれくらいか。物語文が多いか、説明文が多いか。俳句や詩が出ることがあるか。難しい漢字が出るか。)
・物語文では、「場面の変化」、「登場人物の心情が分かる表現」、「登場人物の間の関係」に注意して取り組む。
・説明文では、「つまり」、「このように」といった接続語や、文末の「~べきである。」「~が必要である。」といった文に注意して、筆者の主張を押さえる。
・記述では字数に注意。「なぜですか」といった問に、「~だから。」といった文末に注意。
・余裕があれば、志望校以外の過去問も、メリットあり。
(算数)
・1問当たりの配点が大きいので、ケアレスミスに注意。答え合わせの結果、ケアレスミスのパターンをリスト化するのもよい(例:単位換算、比を逆にする)。そのリストを見て、今回は、これとこれのパターンのミスをしないように、と決めてから、過去問を解く。
・解答する時のペースを工夫する(例:ざっと問題全体に目を通し、解そうな問題と後回しの問題に分ける。まず、試験時間の7割で解いて、2割で後回しの問題をやり、残りの1割で見直し。)。そして、自分なりに良いと思ったペースで次の過去問をやってみる。
(理科)
・例年の傾向を押さえて、解答の順番と大まかな割り振り時間を考える。
(例:物理の計算が苦手だから、生物から解く。)
・過去問の答え合わせで、不得意な単元を見つける。そして、その単元を1~2週間、集中的に復習。理科は単元は多いが、一つの単元で学ぶべき量はそれほど多くないので、集中的な復習が効果的。
(社会)
・勉強の進み具合に不安がある場合、基礎的な知識事項の確認を続ける。無理して、発展的な問題に手を出すより、基礎を固める方が効果的。
・苦手な単元は、補強スケジュールを作る。
・過去問を解いて、出題傾向を押さえる。
(例:地理、歴史、公民の割合。時事問題の有無。記号式、空欄への語句、記述。)
・5年分は解く。
・過去問の答え合わせで、不得意な単元を見つける。そして、その単元を1~2週間、集中的に復習。
今回は、ここまでです。