おばばのブログ

2022年中高一貫校へ進学。大学受験(2028年)。東進スーパーエリートコース受講中

開成同日模試の感想・国語編(5年生【四谷大塚】開成入試同日体験受験)

今回は、2021年2月1日に行われた開成同日模試の感想・国語編です。

 

大問2問で、物語文1問、論説的な随筆1問です。

 

まずは、物語文から。

 

内容は、貧しい家の小学生「拓也」が

・遠足のための新しい運動靴を買ってもらえず、穴の開いた片方の靴を親に糸でぬってもらったこと

・裕福な家の同級生「和子」と川で遊ぶうちに、和子の新品の靴を妬む気持ちから、間違って和子の靴を川で流してなくしてしまう出来事

の中での気持ちの動きが描かれています。

 

文章の内容は比較的素直で、分かりやすいと思いますが、何しろ文章が長いので、文章を読み慣れていないと苦労すると思います。

 

漢字の問題では、新品の靴を買って欲しい拓也に対して、「【 】返事ばかりで、買うとも買わないとも言わない、いいかげんな、はっきりしない母親の返事」として、【】内に漢字を1字入れる問題です。

 

大人ならば、【生(なま)】返事と書くのはそれほど難しくないかもしれません。

四谷大塚の解答も、【生】返事になっています。

 

ところが、ここで疑問が生じます。

 

【空(から)】返事でも、良さそうな気がしてくるのです。

 

ネットの広辞苑で調べると。

 

「空返事」は、

「相手の言うことを聞かず、いいかげんに返事だけすること。うわべだけの返事。生返事。」

とあります。

 

原文では、生返事なのかもしれませんが、国語の問題としては、【空】返事も正解ではないかと思います。

 

実際の開成の採点基準は、どうなっているのでしょうね。

 

そして、今回の一番の難問が、「『今まで何度も見てきた和子の顔が、拓也の知っていた和子とはちがっているように思えた』のは、なぜですか?」です。

 

四谷大塚の解答には、「ズックを川に流されても怒らず、片足が素足のまま文句も言わずに歩く和子に心の広さを感じた」

とありました。

 

そうなのかもしれません。

 

でも、物語なので、色々な読み方が可能な気もします。

 

拓也は、糸でぬった自分の靴を履くことを提案したけど、和子がそれを受け入れるかどうか、全く分からなかったので、和子の返事を緊張をもって待っていたと思います。

 

そう考えると、

「拓也のズックをはくとの提案を受け入れてくれるのかどうか、よく知っているはずの和子の気持ちと返事が、この時ばかりは拓也には全く予想がつかなかったため。」

といった理由もありえるのではないでしょうか。

 

これについても、採点基準を設定するのが非常に難しい問いになっており、実際の開成の採点基準が気になりますね。

 

次に、論説的な随筆の問題です。

 

こちらは、皆がやっているとか、従来の成功体験にとらわれて柳の下の「どじょう」をねらうのではなく、自分の頭で考えて、自分のつく仕事や、自分の取り組む内容を決めていくべきとの趣旨の文章です。

 

グローバル化、IT化、AI(人工知能)など、世界で大きな変化が進んでいる中において、重要な視点について書いた良い文章で、さすが開成、といったところでしょうか。

 

問題の方は、非常に難しいわけではないかもしれませんが、何となく分かっても、十分点を取れる、相手に伝わる記述内容にできるかどうかで、点差がつく問題だと思いました。

 

goodweatherx.hatenablog.com

 

 

今回は、ここまでです。

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(日能研)へ
にほんブログ村

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(本人・親)へ
にほんブログ村