今回は、子どもを伸ばす部屋づくりについてです。
朝日新聞EduA(2021/2/28号)で特集されていたので、その内容を含めて紹介してみます。
皆さまのご家庭では、お子さんはどこで勉強をしているでしょうか?
我が家は、塾の勉強はリビングで。
学校の宿題は、自分の部屋でしています。
それにともなって、日能研のテキストや、市販の問題集等、中学受験の学習に必要な物は、リビングの棚に置いています。
学校関連の物は、自分の部屋に置き、本人が管理しています。
中学受験の勉強は難しい内容も多く、一人では行き詰まることもあり、親の目の届くリビングですることが自然に定着しました。
この「リビング学習」ですが、中学受験のご家庭では多いようなのです。
「リビング学習で学力が上がる」とも聞いたことがありますが、どうなのでしょうか。
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お子さん4人が現役で東大医学部に合格した「佐藤ママ」こと佐藤亮子さんは、リビングに学習机を置き、お子さんたちの勉強に付き添われたそうです。
百ます計算で有名になり、広島県尾道市の小学校校長などを歴任された陰山英雄さん
によれば、「リビング学習」で子どもの集中力がアップする、とのこと。
以下、EduAに掲載された陰山さんの考えを紹介します。
小学校中学年くらいまでは、親の存在を感じられる距離感だと、子どもも安心できて、勉強に集中しやすいので、リビング学習がおすすめ。
ダイニングテーブルでもいいし、スペースに余裕があれば、窓際に外向きに横長の机を置くのもおすすめ。(陰山さんは、後者を実践)
子どもが成長して、自分の部屋で勉強したくなったら移行すればいい。
最近は、親が子どもをサポートする家庭も多く、「勉強もずっとリビングで」というケースも増えている。
子どもを伸ばす上で大切なのは「読書」。リビングに本棚があり、子どもや大人の本があり、家族で読書が習慣になっていることが理想。
本棚やその近くに、地球儀や地図、図鑑・事典もあると便利。
また、塾ソムリエの西村則康さんも、
小学生はリビングで親の目線を感じながら勉強するのが基本
6年生になり、入試に過去問を時間を計って取り組むようになると、勉強部屋もいいかも
リビングと勉強部屋を適宜併用もあり。
リビングの場合、テレビをつけながらはダメ
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ベネッセ・ニトリのアンケートでは、コロナ禍の下、年長から小学5年生について、昨年6月以降の学習場所は次のとおりだったそうです。
・リビング :84%
・本人の一人部屋 :7%
・兄弟と共用の部屋:4%
これを読むと、小学4,5年生までは、リビング学習がおすすめで、6年生以降は、勉強部屋を活用してもいいのでは、との意見が多い感じですね。
我が家も、子どもが6年生になりました。
今後、入試の過去問に取り組む時などは、一人で集中できる自分の部屋でやるのも良いかも知れません。
今回は、ここまでです。