各塾で、先週末から、夏の成果を問う模試やテストが行われています。
日能研でも、明日は後期第1回の公開模試です。
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中学受験マンガ「二月の勝者」第6巻。
充実した夏期講習を終えて。
夜、灯りの消えた桜花ゼミナールで、ソファに横になった黒木先生が、夏期合宿レポートに目を通しながら、つぶやきます。
「‥成る程。夏休み明けの成績は、大波乱必至。」
そして、9月。
合格判定模試。
桜花ゼミナールのお子さん達は、「渋谷大崎の合格不合格テスト模擬試験」なるものを受けています。
外部会場受験の会場となった中学校では、学校説明会も行われているようです。
天王山の夏休みを越えて、初めての模試。
「いつもよりできた。」
夏の成果を実感する子ども達。
それなのに。
結果は、予想外のものでした。
「偏差値、下がった‥。」
と青ざめる保護者達。
「前よりできるようになってるのに、どうして‥。」
と、うなだれる佐倉先生。
「(保護者からの)電話ラッシュがくる。」
と、身構える桜花ゼミナールの先生たち。
ところが、黒木先生の布石により、電話は鳴りませんでした。
「夏の成果は9月には出ません。」
と、黒木先生が、予め保護者会で話していたので、心構えのできていた保護者は、成績を淡々と受け止められたようです。
夏期講習の総復習でインプットした知識が、すぐ成績に反映されるわけではない、ということでしょうか。
子どもなりに頑張ったのに上がらない時は辛いですが、今後は成績のアップダウンに一喜一憂せず、淡々と学習をこなしていく強さが必要なのかもしれません。
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保護者も極まってくる6年後期。
何とか無事に乗り切りたいところです。
今日の新聞に、教育ジャーナリストのおおたとしまささんが、こんなことを書かれていました。
夏の成果を試す模試で、思うような結果が出なかった場合。
我が子の努力を間近で見ていた親は、落ち込む子どもの姿ほどつらいものはありません。
そんな時、どんな言葉をかけてあげたらいいのか。
正解のない答えを求めて、おおたさんはさまざまな学校のベテラン先生たちに話を聞いてまわったことがあるそうです。
その中で、当時の神戸女学院の先生の回答が心に残ったとのこと。
「『ケーキ買ってきたから、食べへん?』と言えば、親の気持ちは伝わる。見てもらえている安心感の中で、もう1回頑張ってみようっていう気持ちがでてくる。」
気の利いた言葉ではなく、気持ちに寄り添うこと。
う~ん。
これは、なかなかの難問です!
子どもより先に落ち込んでしまうのではなく、勉強をあまりしなかった反省を促すのでもなく、ましてや怒ったりするのでもなく。
自信はありませんが、これから美味しいケーキ屋さんでも探してみようかな、と思いました。
🍰☕
成績が上がった時は、ご褒美ケーキにもなりますしね!
今回は、ここまでです。