明日は、埼玉初戦日ですね。
明日は、天気は良さそうですが、11日は雪の予報が出ています。
皆さま、無事に試験会場へ向かえますように。
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この時期になって、思い出すことがあります。
ピヨ太が習い事を頑張っていた時のこと。
ある日。
勝ち進んだピヨ太が対戦するのは、ずっと格上の相手となりました。
もう勝負はきまったようなもの。
見守る人たちも緩い雰囲気で、おばばも他の保護者の方とおしゃべりしたりしていて。
そんななか。
ピヨ太は、真剣でした。
格上の相手に食らいつき、引き剥がされぬよう食らいつき続け、粘りに粘って、もしかしたらピヨ太が勝つかもしれないと、まわりがザワつき始め、おばばもおしゃべりをやめ、手を握りしめて、試合の行方を見守り続けました。
そして、粘りが尽きて、惜しくも届かず、試合は終わりました。
「すごかった。」
と周りの人たちが言ってくれて。
「ピヨ太君、頑張ったね!」
と、感動の言葉に包まれて。
それなのに。
ピヨ太は、その場から立ち上がることができませんでした。
よく頑張ったね。
すごかったよ。
こんなに迫ることができたなんて、びっくりした。
おばばは感激して、色々な言葉をかけました。
それでも、ピヨ太は涙が止まらず、立ち上がれないのです。
なんで、そんなに落ち込むのか。
こんなに善戦できたのに。
「もしかして、勝てると思ってたの?」
おばばはうっかり、そんな言葉をかけたのです。
その時、ピヨ太が言った言葉を、今でも忘れることができません。
「勝つと信じられなかったら、戦えない。」
当たり前のことなのに、おばばは忘れていました。
どんな時も、どんな時も。
試合に臨む時は、ピヨ太は自分の勝ちを信じて、その場に立っている。
自分が勝つと信じられなかったら、全力で戦うことなど、できないのだ、と。
あの時、誰よりもピヨ太は自分を信じていたのに、おばばはもう勝負を決めつけていて、おしゃべりをしていました。
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前受け校。
安全校。
お守り校。
適性校。
チャレンジ校。
受験校には、色々な名前がつきます。
子ども自身、色々な言葉を口にします。
何やら言い訳めいていたり、照れ隠しをしたり、予防線をはったり、素直に意気込みを見せたり。
でも。
子どもが「ここを受けるよ。」と言い、「ここがいいな。」と言い、「まあ記念に受けとくよ。」と言い。
どんな言い方であったとしても、「受ける」と言って、その受験票を握りしめて受験校へ向かい、机の上の試験用紙に向かう時。
子どもは勝つことを信じているのだと思います。
勝つことを信じて、全力で戦うのだと思います。
勝つことを信じる子どもに対して、親が唯一できることは。
一緒に勝つことを信じること。
勝つと信じて戦った子どもを、全力で迎えること、だけです。
ここから、おばばは、いくらでも気持ちが揺らぐのだと思います。
不安にかられたり、焦りを感じたり、心配で居ても立っても居られなくなったり。
1月から受けていく、一つ一つ。
2月の最終受験が終わるまで。
勝つと信じて戦う子どもに寄り添うことを忘れないために、今日はここに記しておこうと思います。
今回は、ここまでです。