今回は、「「ひとりっ子」にこそ中学受験を勧める理由」とタイトルの対談記事を読んでみたので、そのポイントをまとめてみました。
この記事は、「ひとりっ子の学力の伸ばし方」という本を進学塾VAMOS代表の富永雄輔さんが書いたのをきっかけにした、富永さんと小川さん(見守る子育て研究所所長)の対談の形でした。
そして、この対談記事の出だしは。
「富永先生は、昨今、難関大学に入学する生徒の大半がひとりっ子、と指摘する。」
これで始まってます。
「ん?」
読んだとたん、
「本当なの? 実際のデータで示してもらわないと信じにくいなー」
と思いました。
対する小川先生も、
「灘に通う子たちも、多くが一人っ子の印象です。兄弟がいる方が珍しいので、むしろ話題になりやすいですね。」
こちらも、データに基づいた発言でもなく、少しあやしい感あり。
とにかく、その後も読み進めてみましたが、結構長いです。
ということで、この対談記事のポイントをまとめてみました。
〇ひとりっ子は様々なアドバンテージ(教育費や親の時間の集中)がある。適切に導けばひとりっ子は爆発的に伸びる。
〇年少期の親の関わり方として、親が先回りせずに、子どもの自主的な関心、興味を促し、豊かな学びが重要
〇関東では、4教科でない変則入試が増えている。ただ、変則入試の場合、特に入学後のカリキュラムの確認が重要。変わったカリキュラムの可能性もあるし、同じカリキュラムだと、入試にない科目で他の生徒のペースに追いつくのに苦労する場合あり。
〇思考力を問う問題の出題に関心のある中学が多い。
〇学校の理念についても確認し、それが我が子に合っているのかが重要。
以上でした。
それぞれ、もっともな内容だと思いますが、それぞれの項目の間に関連があるというよりは、散発的に、近年の中学受験の傾向について触れられている印象です。
そして、最後まで読んでみると、タイトルの「ひとりっ子にこそ中学受験の理由」については、冒頭に少しだけ触れられているだけで、あとは、タイトルとの関係がよく分かりませんでした。
ということで、内容的には良いと思いますが、タイトルとの関係では、かなり突っ込み所のある対談記事だったように思います。
今回は、ここまでです。