今回は、佐藤ママとホリエモンの「タブレット捨ててほしい」論争についてです。
佐藤ママとは、言わずと知れた、4人の子ども全員が東大理Ⅲに合格させたママということで有名です。
その佐藤ママとホリエモンが論争をしているそうですね。
その内容を、週刊女性PRIME(2023年4月27日)で振り返っていました。
佐藤ママは、4月12日の「チャットGPTは教育の敵か味方か」をテーマとした公開討論番組で、「12歳までは(タブレットを)完全隔離してほしい。タブレットなんて全部捨ててほしい」と発言。
これに対して、ホリエモン(堀江貴文さん)がフェイスブックで、噛みつきました。
「こいつバカでしょ(笑)」
「まあつまり自分の子供の自慢である東大理Ⅲとか簡単にAIが受かるようになってしまうのが嫌なんだろうな」
これについて、脳科学者の茂木健一郎さんも、
「全面的にホリエモンに賛成」
「スマホもそうだけど、日本の中のある種の教育化石層は、やたらと新しいテクノロジーを嫌がる。だったら永遠に江戸時代の寺子屋教育でもやっていればいいと思う」
続いて、ひろゆき(西村博之さん)も参戦。
「成功した教育ママは、単に優秀な遺伝子の子供が産まれただけなのに、教育法に意味があったと思い込んでるだけの可能性あるんですよね、、足立区の教壇に立って全員を東大に入れたとかなら尊敬します」
渦中の佐藤ママは。
「番組内でも申し上げたんですけどね、私はタブレットをなくせというのではなく年齢で区切って使いましょうと言っているんです。」
「12歳までは五感の発達する大切な時期。教科書をめくる感覚や筆圧も大事。目も心配。中学生からはネットで社会情勢を学ぶ、外とつながるということも大事。」
といった状況で、論争が白熱しています。
改めて考えると、どちらに軍配が上がりそうでしょうか。
小学生、中学生の子どもをお持ちの親は、子どもがタブレットやスマホでYoutubeやゲームに費やす時間について、前向きな親は多くないのではないでしょうか。
せめて、小学生の間は、子どもにスマホ・タブレットを使ってほしくない、との親目線の意見はよく分かります。
また、佐藤ママは、紙の本の「五感」を重視し「視力への悪影響」を心配しています。
この点も、佐藤ママに賛成したい気持ちです。
更に、佐藤ママは触れてないかもしれませんが、紙での文章を読む場合、自分の頭でじっくり考える訓練になる気がしてます。
ネットで画面に表示された内容は、次々に流れて行って、新しい文章なり、画像なり、音楽なりにとって代わられ、瞬間瞬間で消費されていきます。
そうなので、ネットでは、例えば、ある含蓄のある一句について、じっくりと意味や背景をとことん考えるといったことが少ないのではないでしょうか。
一番大事な「自分で深く考える力」を育むには、紙の文章を読んで、紙に文章をしたためることが役立つように思えます。
一方で。
ホリエモンとしては、世の中で不可欠となったスマホ・タブレットに、小さい頃から慣れていく重要性が頭にあるのではないでしょうか。
それも良く分かります。
スマホ・タブレットは、情報収集、仕事やプレイベートのコミュニケーション、娯楽など、世の中でなくてはならないパートナーになっています。またプログラミングなどの技術は今後ますます重要性を増し、世界中の若い世代が新しい技術を次々に開発していくことでしょう。そんな中、それに触れさせず、経験するチャンスを子どもから奪うのは非常識だと、ホリエモンは思っているのでは。
それを主張するのに、「こいつバカでしょ」といった言葉使いは下品で失礼なので、いただけませんが。
こう書いてくると、佐藤ママの言うことも、ホリエモンの言うことも、両方理解できます。
その上で。
おばばとしては、
「じっくり自分の頭で考える機会を与えてくれる、紙の活字を読んだり、自分で字を書く経験をなるべく多くすることが重要。その時間が奪われないよう、自分の子には、小学生の間は、スマホやタブレットを使ってほしくない。」
に一票です。
そして、考える習慣を得た後、中学生からのスマホ、タブレットを開始することで十分だし、むしろ、その方が「あと伸び」するのではとも秘かに思ってます。
実はこれまで、ホリエモンの考え方に賛同することも多かったので、ホリエモンを応援したい気持ちも持ってます。
ホリエモンはすぐ、
「こいつバカでしょ」とか、
「マジで💩だな」
といった下品な発信を特定の相手に投げつけることを控えれば、もっと敵を減らすことができるのでは、と思った次第です。
(下品な言葉は、短い言葉で大きなインパクトがあり、また、恐いもののないホリエモンは、自由に言いたいことを発信してるだけなのは分かりますが。)
今回は、ここまでです。