今回は、海外で弁当(Bento)が人気なことについてです。
朝日新聞のGLOBE(2023/8/20)に記事が載っていました。
「日本のお弁当文化」の著書がある食文化研究者の権代美重子さんによると、ヨーロッパ、特にフランスでは、日本のアニメや漫画の影響が「弁当(Bento)」人気に大きく寄与した、とのこと。
日本のアニメを見た若者が「自分も作ってみよう」と弁当作りを開始
やってみると楽しいし、安上がり!
SNSにアップすると話題にもなる。
こうして、フランスでは弁当人気に火が付いたそうです。
この流れで、弁当箱の需要も高まり、フランス中部はクレルモンフェランにある「モンベント(monbento)」(My bentoの意味)という会社は、年間約100万個の弁当箱などが、世界の75カ国で売れているようです。
そしてついに、2018年には、ブジョー傘下の企業(プジョーフレイルインダストリー)が「モンベント」の大株主に
その弁当箱の主な価格帯は、約4700円~7000円!
売上げの半分以上はオンラインで、売れている国は、フランス、中国、米国、ドイツの順
海外は日本と比べて物価高が進んでいるとはいえ、かなり高価ですね!
ともかく、「フランス発のシンプルでスタイリッシュなデザイン」ということで人気を博しているそうです。
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創業者の一人、ファビアンさん(41才)は、
「日本の文化全体が好きだった。日本の漫画には弁当も描かれていて、それを見るのも大好きだった。」
フランスなどで弁当が人気の理由は、
①インフレで節約志向が高まっていること
②タイパ(時間の節約)でランチ時間を短くして、仕事を早く終わらせることを希望する人が多いこと
③環境意識が高まって、フランス政府が2021年には、プラスチック製のストローや持ち帰り用カップのふたの使用が禁止になったこと
だそうですよ。
「モンベント」は、2021年には、レストラン用の弁当箱の販売も開始
レストランは、お客が食べきれなかった料理を「弁当箱」に入れて持ち帰ってもらうんだそうです!
その後、「弁当箱」を返却してもらうのにレストランを来店することになって、リピーター効果もあるとのこと。
お金や時間の低コスト、環境への低負荷といった「弁当」のメリットのお陰で、日本文化の一つである「弁当」人気が海外でも高まってるなんて、とてもうれしいですね!
今回は、ここまでです。