今回は、「ルイ・ヴィトン」と京都西陣織がタッグを組んだことについてです。
(京都府HPより)
朝日新聞(2023/11/30)に記事が載っていましたので、ポイントを紹介します。
〇フランスのLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)傘下で世界の匠の技の継承と発展を目的とする「LVMHメティエダール」が11月、京都・西陣織の老舗「細尾」とパートナーシップを結んだ。
〇ラグジュアリーブランドの製品には、高品質素材が欠かせない。そこで、LVMHは、2015年に「LVMHメティエダール」を設立して、金属や皮革、生地の生産メーカーなどを成長させて、良質な素材を確保することを目指している。
〇「LVMHメティエダール」のデ・ローサCEOによると、「こうした活動は「囲い込み」ではない。ラグジュアリー業界全体のためであり、競合他社は排除しない。」
〇京都・西陣織の「細尾」(創業1688年)との協力は、日本では、岡山県のデニム生地メーカー「クロキ」に続く2例目。
LVMHに、日本の伝統工芸である西陣織の技術や素材が加わって、新たな製品が生み出され、世界で人気を集めるようになるといいですよね。
ところで、西陣織の「細尾」って、どんなところなのかな?、と思って調べてみると。(「curiosity」より)
➢伝統的な反物の幅は32cm。
➢ところが、これを椅子やソファーといった大きい家具などに用いた場合、どうしても継ぎ目ができてしまう。
➢そこでこのような西洋の布製品のスタンダードである
150cm幅の織機の開発に挑戦して、1年がかりで成功
➢これを使って世界的建築家ピーター・マリノ氏からの依頼を受けて作った布製品は、ルイ・ヴィトン、ディオール、シャネルや世界のラグジュアリーホテルで次々と採用
そうなんですね!
日本の伝統工芸が世界の一流プラン度と組んで成功する例が出てきてるのは、嬉しい限りです。
長期間の経験と技巧に裏打ちされた日本の伝統技術は、他の国ではまねのできないものも多いと思います。
そのような技術を使った製品が世界で注目され、使われていく、というのは、日本にとっても他の国にとってもウィンンウィンであり、今後の日本の進むべき方向の一つを指し示しているような気がします。
今回は、ここまでです。