今回は、「原木しいたけ」が欧米で大ヒットしていることについてです。
朝日新聞に記事(2023/10/20)がありましたので、ポイントをまとめてみました。
・シイタケは全国的に、工場で菌床(おがくずにシイタケ菌と肥料を入れたもの)を使って栽培したものが主流。約3カ月で出荷可能。”生”での流通が多い。
・一方、原木シイタケは、クヌギなどの原木にシイタケ菌を仕込んで、林の中で管理。収穫できるまでには、2年ほどかかる。
・宮崎県高千穂町の杉本商店には、地域の生産者が栽培する原木シイタケが乾燥された状態で持ち込まれ、これを買い取って販売している。
・ところが、乾燥シイタケは需要が減ってきていて、菌床栽培の安いシイタケに押されて価格も下がり、生産者も高齢化して原木シイタケ栽培が減ってきた。
・そこで海外市場を探ったが、乾シイタケを食べる習慣のある中国や台湾では、中国産の安い菌床シイタケが市場を席捲して、入り込めない。
・そこで欧米に目を付けて2017年から輸出を開始。すると、ネット通販を中心に売り上げは右肩上がり。
・海外での売上げは、今や4500万円を超えて、全体の1割以上を占めるまでになった。
・欧米の消費者を引きつけたのは、原木シイタケの循環型のストーリー。約15年かけて山で原木となるクヌギを育てて、原木を切り出した後は再びクヌギを植える。
・このようなストーリーを海外バイヤーが絶賛。ビーガン(完全菜食主義者)やベジタリアンの人に好評とのこと。
・そして、輸出先は24カ国に拡大
日本の伝統的な原木しいたけが海外で人気を博していると聞いて、なんだか嬉しい気持ちになりました!
実は、おばばも原木シイタケを口にする機会は少なくて、シイタケを買う時はスーパーの生シイタケです。
これは、菌床でできたシイタケなんですね。
海外で人気という情報があれば、日本国内でもその価値が再認識される可能性もあると思います。
そういえば、近年、海外では弁当(BENTO)が人気があり、また、英国では日本風のチキンカツカレーの人気だそうです。
これから、日本でも、「原木しいたけ」、「弁当」、「チキンカツカレー」の需要が増えるといいですね!
今回は、ここまでです。