今回は、多子世帯の大学無償化の具体的な内容についてです。
朝日新聞(2023/12/11)、中日新聞(2023/12/12)、AbemaTimes(2023/12/13)のポイントをまとめてみました。
➢子ども3人以上の家庭(多子世帯)については、所得制限なしで、大学の授業料、入学金を無償化する。
➢支援対象は、【扶養対象】の子どもが3人以上の家庭
➢例えば、3人兄弟で、1番目と2番目の子が大学生で、3番目の子が中学生とか小学生の場合、上の2人の大学授業料が無償化
➢3人兄弟で、1番上が大学を卒業して就職して扶養を外れた場合、扶養対象は下の2人となり、3人以上ではないので、支援はなし。
➢大学の授業料は、国公立で約54万円の支援、私立で約70万円(国公立の54万円と私大授業料平均90万円の真ん中位の額にした)の支援
➢大学の入学金は、国公立で約28万円の支援、私立で約26万円(私大の平均的な入学金の額にした)
➢医学部や薬学部など6年制の学部では、6年間の支援を受けられる。
この制度は、子どもが1人や2人の場合に支援がないこととのバランスはどうなのかな?と思いますし、なんとなく支援対象が分かりにくい感も受けます。
ちなみに中日新聞では、卒業・就職して扶養から外れると支援を受けられなくなるのを懸念して、”調整のために留年する”とかあるかも、との声も取り上げられていました。
また、今からお子さんを設けようという家庭にとっては、約20年後に制度が変わっている可能性も、心配になる場合もあるかもしれません。
とにかく、子ども1人・2人家庭も含めて、頑張っている子育て世代全体を応援する、公平で分かりやすい支援だったら良かったなあ、と感じた次第です。
今回は、ここまでです。