あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
2024年、新年が始まりました。
中学受験生がいらっしゃる家庭にとっては、年が改まることで受験が近づいてきたことが更に意識され、改めて引き締まった気持ちになる方も多いのではないでしょうか。
自分が中学生の頃でしょうか。
国語の教科書か何かで、「自分が子どもの頃に印象に残った言葉」を2つ紹介している文章がありました。(作者は忘れてしまいました。)
その作者が紹介していたのが、次の2つの言葉です。
①【少年老いやすく学成り難し】
②【艱難汝を玉にす】
今、6年生で、中学受験を目前に控えたお子さんには、
【艱難汝を玉にす】
を贈りたいと思います。
「困難な経験が人間を大きく立派に成長させる」との意味です。
グーグル先生によると、これは西洋のことわざ「Adversity make a man wise」
を訳したものだそうです。
日本語訳の方が大分、より味のある表現になってますね。
中学受験は、志望校に合格することも、不合格のこともあります。
それでも、昔とも比べ物にならない、今の本当に厳しい中学受験勉強を経験し、
合否は別として、本番の受験までたどり着くことは、正に、
「艱難」=本当に困難な経験 なのではないでしょうか。
その貴重な経験は、必ずや、子どもの成長に大きく役立ち、その後の人生の糧となると確信できると思います。
そういえば、「贈る言葉」で思い出しました。
海援隊の「贈る言葉」です。
「信じられぬと嘆くよりも、人を信じて傷つく方がいい」
これは、人間関係についての詞ですが、「人を信じて」を「自分を信じて」と言い換えれば、中学受験にも、そのまま当てはまるのではないでしょうか。
「志望校に受かるかどうか分からないし、受験のプレッシャーもある。もう勉強やだ。」と、お子さんは、たびたび思うのではないでしょうか。
それでも、「自分が合格すると信じられなくても、例え合格できなくて傷つくとしても、頑張ってみる。それこそが重要なんだ」と、金八先生が伝えているような気もします。
「艱難汝を玉にす」
6年生の皆さん、身体に気をつけて、最後のラストスパート、頑張って下さい。
そして、小学5年生には、
【少年老いやすく、学成り難し】
を贈りたいと思います。
これは、中国(南宋)の朱さんの詩とのことです。
18才で進士に合格した秀才で、その後、役人生活を早期に切り上げ、学問に没頭し、
「朱子学」を打ち立てたそうです。
このあと、
「一寸の光陰軽んずべからず」
と続きます。
この言葉を紹介する文章を書いた作者は、子どもの頃にこの言葉を知って、居ても立ってもいられなくなり、勉強を始める気持ちになったそうです。
自分の子どもが小学生の時には、この言葉を教えても、居ても立ってもいられなくなり勉強を始める、といったことにはなりませんでしたが。
それでも、とにかく、1年間はあっという間に過ぎるのでしょう。
まさに「光陰矢のごとし」です。
1年後、受験日に問題用紙を前にして、「もっと頑張っておけば良かった」と後悔するのではなくて、「やるだけやった」と思えるならば、結果がどうなったとしても、中学受験は成功なのではないでしょうか。
「少年老いやすく、学成り難し 一寸の光陰軽んずべからず」
最後の1年間を、悔いなく過ごすことができますように。
今回は、ここまでです。