今回は、東大が授業料値上げと経済支援拡充の案を提示したことについてです。
そういえば、 ”東大の関係者によると、授業料の値上げを検討している” との新聞記事(↓)が5/16に掲載されていたので紹介させて頂きましたが、今般、ついに値上げが現実のものとなりそうです。
朝日新聞(2024/6/5)に記事が載っていました。
・6/4、東京大学は学内会議で、来年度に入学する学生から、授業料を約11万円
(52万8千円→64万2960円)値上げする案を示した。
・学内には根強い反対論があるが、今月中に決定して、7月中旬に発表する日程案が浮上
・経済支援拡充の案としては、授業料全額免除の対象を、
現在の「世帯所得年400万円以下の学部生」
から、
「世帯所得年600万円以下の学部生と大学院生」
とする案を検討中
・また、「世帯所得年600万円~900万円の学部・大学院生」も状況を勘案して、授業料を一部免除する案も検討中
最近の物価高騰を考えれば、そして、東京医科歯科大、東京工業大、一橋大、千葉大、東京農工大、東京芸大といった東京圏の国立大学がいずれも既に値上げしていることを踏まえると、仕方のない面はあるのでしょう。
むしろ、授業料値上げとセットで経済支援拡充も検討しているとのことで、こちらは、裕福な家庭が有利とされる難関大の受験において、そうでない家庭にも機会が広がるという良い面もあるのではないでしょうか。
私立大学では、慶応や上智などでも値上げが相次いでいるそうでもありますし。
なお、現時点での授業料は、旧7帝大を含めて、大半の国立大学は標準額(52万8千円)とのことです。
今回は、ここまでです。