今回は、「日本書紀」や江戸時代の賭博とは? についてです。
週刊エコノミスト(2024/6/4号)に記事が載っていたので、ポイントを紹介します。
・日本最古級の歴史書「日本書紀」にも賭博に関する記述がある。
ー天武天皇(在位673年~686年)が「王らを召して博戯(ばくち)を行わせた。」
ー持統天皇(在位690年~697年)の時期に「すごろくを禁止した」
(禁止した理由は、賭博で農作業がおろそかになった、という説や、賭け事で財産を失うものが続出したという説などがある。)
・江戸時代に入ると賭博は多様化した。刃傷沙汰などトラブルの原因になるという理由で賭博を禁止したものの、武士の間では、すごろく、花札、囲碁、将棋などを使った賭け事が秘かに広がった。
・現代の宝くじの前身も江戸時代に登場した。幕府は1730年、賭博の中でも例外的に寺社が主催する「富くじ」を許可した。
・あらかじめ番号などが書かれた富札を購入し、発表された番号と一致すれば賞金を得られる。例外的に富くじを認めたのは、質素倹約を徹底した「享保の改革」により、幕府が担っていた寺社の修復や再建費用を賄えなくなり、寺社に資金調達を担わせるため、とされる。
・幕末には横浜港や神戸港に居留した英米の商人が、母国の文化である洋式競馬を持ち込んだことがきっかけとなって、1862年、日本初となる洋式競馬が横浜で開催された。これが近代競馬の幕開けとされる。競馬での賭博は禁止されていたが、治外法権のため横行していたようだ。
・幕府は、一貫して富くじを除く賭博行為を禁止していたため、闇賭博が横行していた。
そうなんですね!
賭博の歴史もかなり長いようです。
天武天皇の、「各地方の王を召して賭博を行わせた」という日本書紀の記述は、ちょっとびっくりですね。
昔は、賭博に対してもおおらかな面があったのでしょうか。
その後、賭博は問題だ、となって、持統天皇の時代にすごろくを禁止したんですね。
現代の日本では、刑法で賭け事は禁止されている訳ですが、世の中では賭け麻雀がはびこっているという話もあります。
東京地検の検事長がコロナ下で賭け麻雀を新聞記者と行ったため、辞任することになったとの事件もありました。
これは、検察内の対立によってリークされたとの報道もありましたが、賭け麻雀で辞任とは少し可哀そうな気がします。検事長といった立場上、報道が出てしまっては仕方ないことだったのでしょうけど。
また、パチンコも、実態は賭け事としかいいようがないので、刑法の賭け事禁止も難しい議論がありそうですね。
ちなみに、おばばは賭け事とは縁がありませんが、以前は、時たま、宝くじを買っていました。
けれども、宝くじは、購入金額の約半分は召し上げられてしまって当選金には回らないので、実質的には、買った瞬間にお金が半分になる訳です。
また、周知の通り、高額当選の確率は極めて低いです。
そう考えてみますと、宝くじを買うのは”節約”の敵ということになりますから、最近は、宝くじは買わないようにしています。
もちろん、一獲千金を楽しみに買われる方は、”夢を買われている”ということで、それはそれで、良いのではないでしょうか。
今回は、ここまでです。