今回は、中学受験の国語の問題文の作者が、その国語の問題をやってみた感想についてです。
4/22(2023年)の朝日新聞に、これについて益田ミリさんが書いたエッセイが掲載されてました。
益田ミリさんは、イラストレーターですが、2011年には「はやくはやくっていわないで」という絵本で産経児童出版文化賞を受賞されてもいるそうです。
「はやくはやくっていわないで」は読んだことはありませんが、題名を見ただけで、昔、子どもが小さい頃に、急かすようなことも沢山言って可哀そうだったかなあ、との思いが頭に浮かびました。
言葉の使い方が上手な方に思えます。
文才もあるのでしょうし、それを買われて、朝日新聞のエッセイの連載も担当しているようです。
その益田ミリさん。
たまに、自分のエッセーや小説が中学受験問題に使われるそう。
その場合、受験が終わってから連絡がくるので、事前には知らされないんだそうです。
事前に連絡があると、受験の公平性が失われるからでしょうね。
事前連絡なしに国語の問題に使われるとなると著作権はどうなってるの?
とも思いましたが、どうも、入学試験の問題文には公表されている文章などの条件があれ著作権上問題ないとなっているようです。
そして、益田ミリさんによると。
中学受験の国語の問題を前に腕組みです。
「次の五つの中から正しい答えを選びなさい。」
うん、これは解ける。
「主人公の気持ちを〇字以内で書きなさい。」
途端に自信がなくります。
と書いていました。
益田さんのこの例だけでなく、他の作者でも、自分の作品を使った中学受験問題を解けない、といった例も多いと聞きます。
そんな問題はどうなのかなあ?
とも思います。
それでも、正しい文章を通常大人が正しく読んだ場合の理解の仕方というのはある程度決まっているので、そのような読み方をできますか、ということを国語の問題で求めているのでしょう。
そう考えれば、仮に作者が解けない問題であっても、適切な国語の問題というのはあり得ると思います。
一方で。
特に選択肢問題では、難しくしようとするあまり、たまに、これはどうなのかあ、と思われる問題も散見されます。
正解を一つ選択する問題で、複数正解と思われるものとか、厳密には正解は一つもない、と思われるもの、とか。
なので、中学受験の国語の準備においては、選択肢問題で答えを見てじっくり考えても、なぜその答えになるか分からない場合、塾の先生に聞いてみた上で、それでもよく分からない場合は、気にせず、次の問題に行くのがいいのではないでしょうか。
今回は、ここまでです。