今回は、ルーマニアで「魔女」の学校が計画されていることについてです。
朝日新聞(2023/11/28)に記事が載っていたので、紹介します。
〇「魔女」聞いて頭に浮かぶのは、「ほうき」にまたがって空を飛び、呪文を唱えるイメージだが、ルーマニアにおける「魔女」は少し違う。
〇ルーマニアの「魔女」は、中世以前に起源を持つ呪術師や占い師で、多くは少数民族ロマ(ジブシー)のルーツを持つ。
〇呪術や占いを操り、人々の悩みを解決しながら地域に根付いてきた。
〇現在も数千人はいる。中には、裏社会とつながり、巨万の富を築く者もいると言われる。
〇現代の「魔女」の必須アイテムは、SNS。スマホの画面越しに、欧州、米国などから相談を受けて、占いや呪いを解くサービスを提供している。
〇最近、ルーマニアで「魔女」を養成するアカデミー(学校)設立の計画もある。「魔女」が選抜した14歳~18歳の少女に魔術の基本を教える予定とのこと。
〇一方、SNSや「魔女」の学校に反対する「魔女」もいる。SNSなどインターネットでは、呪文の効果は無いし、「魔女」の能力は学校で得られるものではなく、母から娘に受け継がれるものだ、と主張しているとのこと。
〇ただ、若年層には「魔女」の影響力は弱まっており、映画やネットを通じた情報により、「魔女」はフィクションとのイメージが定着している。
面白いですね!
いつの時代にも、どこの場所にも占い師的な人がいて、それに頼りたい人もいるようです。
そして、ルーマニアでは、中世以前からの伝統を受け継ぐ「魔女」がSNSを使って、占いや呪いの解除をやっているんですね。
おばばは、占いや呪い、「魔女」は全く信じていませんが、それらを信じることで悩みが解消される方にとっては、占いなどは、実際に役に立っている訳ですね。
一方で、悪質な「魔女」も後を絶たないそう。
2023年6月には、ルーマニアの首都ブカレストで、「魔女」を含む4人が詐欺の疑いで逮捕されたそうです。
イタリアの女性に対して、恋の悩みを解決するとSNSで約束して、約320万円をだましとったそう。
「魔女」も、欲をかき過ぎずに、料金を1万円位にしておけば、詐欺で捕まることもなかったのではないでしょうか。
今回は、ここまでです。