今回は、芸人「おばあちゃん」の向学心についてです。
朝日新聞(2024/5/2)で紹介されていたので、ポイントをまとめてみました。
・「おばあちゃん」は芸名。芸能界は未経験ながら70代でプロの芸人になった。
(71歳で吉本興業のタレント養成校に入り、72歳で新人芸人として活動開始。)
・常に、向学心、向上心を持ち続けた背景には、母親の勤め先の同僚だった「音羽ハル」さんの言葉だという。
・幼いころから大学に憧れていたが、母親からは、「女性に学問は不要」と言われた。中卒後すぐに就職して、数年後には通信制の高校に入ったが、学費がまかなえずに、一旦中退。
・そんな20歳の頃、音羽のおばさんから言われた言葉が。
「いくらお金や物を持っていても、火事があれば焼けるし、泥棒が入れば盗まれる。だけど、学問は盗まれないよ。」
・24歳で結婚後、再び通信制高校に入り直し、卒業。
・30代で分かった乳がんの治療に専念した後、40代で通信制の短大、さらに放送大学に進学した。乳がん手術後の発汗と下着についての研究を卒論にまとめ、学会に発表。
・学業、会社勤めも一区切りして、今チャレンジしているのが「お笑い」の世界
と、こんな内容でした。
「学問は盗まれないよ」との言葉は、最近は学問や勉強から遠ざかった自分が耳にしても、ある種の力強さと、勉強することに対する憧憬を呼び起こします。
といっても、実際に、何らかの勉学を始めるには至らないのですが。
芸人「おばあちゃん」の場合は、仕事や生活が多忙な20代~40代の間に、通信制の高校、短大、そして放送大学で勉学に励むところは、尊敬に値すると思います。
そして、学業で得た知識と経験、そしてそれらをやり遂げたという自信は、これまでの人生のみならず、70代になって芸人を始めるといったチャレンジにも、そして、芸人活動にも大きく役立っているに違いありません。
「おばあちゃん」のようなエネルギッシュな活動ではなくとも、70代で芸人にチャレンジするという、その前向きな考え方と行動力は、近頃、少し”まったりと”人生を過ごしている感のある自分としても、すごく刺激になると思いました。
今回は、ここまでです。