今回は、専門家が推奨する、子どもや大人の睡眠時間についてです。
日本睡眠学会理事長などの専門家がメンバーの厚生労働省の検討会が、10月2日(2023年)に睡眠指針の改訂原案を公表したそうです。(2023/10/4:朝日新聞)
そして、2023年中には睡眠指針の改訂案をまとめるとのこと。
それによると、専門家の推奨する睡眠時間は。
大人:6時間以上
小学生:9~12時間
中・高校生:8~10時間
だそうです。
実は、OECD(経済協力開発機構)の調査(2021年版)では、日本人の平均睡眠時間は、7時間22分で、35カ国で最短とのこと。
そして、他の国は。
韓国:7.85時間
フランス:8.5時間
イギリス:8.4時間
アメリカ:8.8時間
中国:9時間
データで見ても、日本人の寝る時間が短いですね!
日本人は、十分に睡眠を確保できているのでしょうか?
また、このように日本人の睡眠時間が他国より短いのは、特に、平日の睡眠時間が、他国より1時間程度短くなっていて、それが平均睡眠時間の差になっているようです。
そして、睡眠時間が不足すると、子どもの場合、うつ傾向が強まったり、成績に影響が出る例の報告あるそう。
とはいっても、なかなか推奨される睡眠時間を確保できない場合もあるでしょう。
特に、子どもが受験期の場合は、睡眠時間が短くなりがちかもしれません。
それでも、睡眠時間を削って、脳の働きが十分でない状態で勉強しても効率的ではないでしょうから、親としては、睡眠時間の確保は、受験期のお子さんほど、留意が必要かもしれません。
それにしても、なぜ日本人の睡眠時間は、他国より短いのでしょうか。
おそらく、大人の睡眠時間が短くて、それが子どもの睡眠時間にも影響している面もあるのでは。(単なるおばばの予想で、確たる根拠はありません)
大人の職場からの帰宅時間が、勤務終了時間が遅いことや、通勤時間が長いことで遅くなっていて、それが大人の就寝時間の遅れや、引いては、子どもの就寝時間の遅れにもつながっていそうです。
また、必要な睡眠時間は個人個人で異なるそうで、実際に「ショートスリーパー」の方というのもいるそうです。
とはいっても、自分の経験からすると、おばばは、人より短い睡眠で足りるタイプではなさそうですし、国際比較では短めの日本人の平均時間(約7時間半)ではなく、他の国の睡眠時間を参考に、8時間を目標にしていきたい、と思います。
睡眠研究の第一人者の筑波大学柳沢先生も、以前、
「睡眠時間を、いつもより1時間多く取ってみて下さい。人生変わりますよ!」
と何かの時に言っていましたし。
実際に、7時間睡眠が続いていた頃、8時間の睡眠を確保したら、その次の日は活力が満ちていた、とのおばばの経験もありました。
なので、子どもも中学2年で、大学受験までまだまだ時間もありますし、中学生の最低推奨時間の8時間を確保し、自分も8時間寝ることができるよう、頑張ってみたいと思います。
今回は、ここまでです。