今回は、新興5大国の枠組みである「BRICS」が拡大することについてです。
今年(2023年)8月のBRICSの首脳会議で、来年1月から新たに6カ国が加盟することが決定されました。
(2023/8/24:ロイター)
このBRICS(ブリックス)の拡大について、週刊エコノミストに載っていたのでポイントをまとめてみました。
現在のBRICSの5カ国は。
B:Brazil(ブラジル)
R:Russia(ロシア)
I:India(インド)
C:China(中国)
S:South Africa(南アフリカ)
そして、BRICSの名前は、2001年に米の投資銀行ゴールドマンサックスが、投資対象Bの新興国のまとまりとして、南アフリカ以外の4カ国について、その頭文字をとって、
「BRICs」(「s」が複数形)と名付けました。
その後、2009年からBRICsの首脳会合が開催されるようになり、2010年には南アフリカが加盟して、「BRICS」に。
BRICSの5カ国は、各地域で主導的な国力を持っている大国で、人口や製造業、IT産業などので西側諸国を凌駕する面もある、ともいえる国々。
また、BRICSは、もはや単なる新興の大国のみならず、米国を中心とする西側先進国に対して、安全保障や国際政治で対抗し得る勢力圏となっている。
そして、このBRICSに、来年1月から加わる6カ国とは。
・アルゼンチン
・サウジアラビア
・イラン
・アラブ首長国連邦(UAE)
・エジプト
・エチオピア
BRICSは、西側の対抗軸であることを考えると、新規加盟の6カ国も、そのような面から選ばれたのでしょう。
また、イスラエルと争いに突入しているパレスチナも、BRICS加盟に正式な関心を示しているとのことです。
混迷を深める世界の政治、経済の状況の中で、加盟国が拡大するBRICSの影響力は増々大きくなっていきそうです。
中学受験や大学受験においても、最新の時事にキャッチアップしているかどうかといった点を確認するため、BRICS加盟国の拡大が出題される可能性もあるかもしれません。(入試問題の作成時期を考えるとギリギリ出題の可能性もある、といったところでしょうか。)
今回は、ここまでです。