今回は、青森のリンゴが南アフリカに向けて、”攻めの農業”を展開していることについてです。
朝日新聞(2024/6/3)に記事が載っていたので、紹介します。
・青森リンゴを南アフリカで生産する取組が動き出した。
・青森県の弘前大学が開発した「きみと」という品種だ。
(「きみと」の写真(弘前大学HPより))
・「きみと」は爽やかな甘みが特徴で、皮が黄色で果肉が白い。一般の黄色のリンゴと比べて、蜜が入りやすく、貯蔵性も優れる。
・弘前大学は、食品商社である日本Wismettacと契約。
・今後、Wismettacは、南アフリカで、品種や商標を登録し、施策栽培を開始予定
・南アフリカで生産する理由は、次のとおり。
ー欧州や中東に近いので、これらの場所に出荷しやすい
ー季節が日本と反対で、日本からの出荷が少ない時期に、日本産と同等の品質のりんごを市場に出せる
・Wismettacは、「きみと」の品種の知的財産権を保護しながら、生産・販売ライセンスを会員だけに与える方式を予定。Wismettacに入ってくる収益は、開発者である弘前大学にも還元する仕組み。
・これにより、シャインマスカットのように海外に無断で持ち出されて栽培が広がり、中国への流出だけで年間100億以上とされる損失のような例を防ぎたい考え。
・また、新しい品種を作り出す開発者への利益還元の仕組みにより、開発者と食品商社との間で、ウィンウィンの関係を築くことにもこだわる。
こんな内容でした。
そうなんですね!
さわやかな甘みで、蜜が入りやすく、果肉が白い「きみと」
写真を見ると、とっても美味しそうですね!
南アフリカに進出もいいですが、おばばも食べてみたいな、と思っちゃいました。
ちなみに。「きみと」の名前の由来は何なのでしょう?
弘前大学のHPによると、
・【黄】色の【実】
・大学、生産者、流通者、消費者のみんなで(「きみ」と一緒に)作っていこう
といった想いが込められているそうです。
スーパーで、よく「王林」という品種の青りんごが売っていて、おばばも大好きなリンゴなのですが、弘前大学は、この「王林」に代わるリンゴとして「きみと」を売り出して行きたいんだそうですよ。
この『「きみ」と一緒に』の、「きみ」の中に、南アフリカの方々が含まれるようになって、アフリカ、欧州、中東に続々と出荷され、「きみと」が大人気を博するようになることを願っております。
今回は、ここまでです。