おばばのブログ

2022年中高一貫校へ進学。大学受験(2028年)。東進スーパーエリートコース受講中

「老後資金4000万円」の根拠とは?

今回は、「老後資金4000万円」の根拠についてです。

厚生労働省のHPによると、日本人女性の平均寿命は約87歳、日本人男性の平均寿命は約81歳となっています。(2023年7月公表)

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「人生100年時代」ともいわれ、長い老後生活が見込まれる状況にあり、老後資金への関心も高まっているようです。

 

そのような中、「老後資金4000万円」が必要、とのフレーズがテレビ番組などをきっかけに広り、波紋を呼んでいるそうですね。

 

自分としては、「老後資金4000万円」って本当なのかな、と疑問に思いますが、その根拠が分からないと、本当なのか、そうでないのか判断できません。

 

そう思っていたら、ちょうど週刊エコノミスト(2024/8/6)に記事が載っていたので、紹介します。

 

・「老後資金4000万円」は、「老後資金2000万円」が元になっている。

 

・「老後資金2000万円」の根拠は、2019年の金融庁の報告書。

 

・2017年の総務省の家計調査では、無職高齢者夫婦の1カ月の収入が約21万円(年金など)、支出が約26万円で、差し引き月5.5万円が不足するとされていた。金融庁の報告書は、これが30年間続く場合の額として、「老後資金が2000万円不足する」とした。

(5.5万円×12カ月×30年=約2000万円)

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・そして、この「老後資金2000万円」を元に、年3.5%の物価上昇が20年続くと仮定して計算された数字が「老後資金4000万円」

 

・ところが、

 

ー「老後資金2000万円」は、前提として、高齢者夫婦が2500万円の貯蓄を持っており、そういう人達が現在の生活水準を維持した場合、との条件での計算であり、2000万円持っていないと生きられない、という数字ではない

 

ーまた、「老後資金4000万円」は、年3.5%というバブル期に匹敵する物価上昇が今後20年間継続すると仮定して作った数字

 

・経済ジャーナリストの萩原博子さんによると、このようにして算出された「老後資金4000万円」は、ほぼフィクションの世界

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そうなんですね!

 

「老後資金2000万円」とか、「老後資金4000万円」の根拠を理解することができました。

 

こうしてみると、「老後資金4000万円」は、話題を集めるためにあまり現実的ではなそうな仮定を置いて作った数字であることが分かりました。

 

また、「老後資金2000万円」にしても、1カ月の支出が26万円と仮定されていることを知ると、必ずしも、恐れすぎなくてもいいのではないでしょうか。

 

例えば、今72歳で、一人シニアを満喫して暮らされている紫苑さんは、「年5万円の年金」でやりくりをされているそうです。

 

例えば、このような例を参考に節約を旨として暮らしていけば、「老後資金4000万円」、「老後資金2000万円」といったフレーズに踊らされずに、楽しく老後を過ごすことができるのではないでしょうか。

 

今回は、ここまでです。

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