今回は、米国で日本の存在感を高める「カギ」についてです。
週刊エコノミスト(2024/4/9号)に伊藤忠ワシントン事務所長の多田博子さんが記事を書いていたので紹介します。
その「カギ」とは、米国における「脱中国」と「分断」にあるといいます。
世界覇権への野心を隠さない中国を警戒した「脱中国」と、今年の大統領選を控えてバイデン氏率いる民主党とトランプ氏の共和党に象徴される「分断」は、正に、現在の米国を考える際の重要なキーワードですね。
多田さんは、「脱中国」について、こんな例を紹介されていました。
・米国の港湾で多く使われていた中国製クレーンは高度なソフトウェアを搭載して動かされている。
・これが、犯罪攻撃によりデータが暗号化されて利用できなくなるという安全保障上のリスクがあるとして、日本製のクレーンに差し替えられることになった。
そうなんですね!
日本の「変なことはしない。信頼できる。」といった利点が評価された、このような例を聞くと嬉しくなりますね!
そして、「分断」については。
分断の原因の一つとなっている移民の方については、移民の方自体が悪い訳ではないけれど、顧客サービスが悪い場合があるとのこと。
先日、職場のパソコンのキーボードが壊れて、移民の技術者が修理に来たものの、なんとパソコン全体を壊して帰って行ったそうです。
他方で。
日本車メーカーのディーラーで自動車の修理を依頼した際には、米国人スタッフにきめ細かい日本式サービスが徹底され、店は客で賑わっていたとのことです。
多田さんの書かれているように、米国で「脱中国」、そして「分断」が進む中、日本の美点である、「信頼性」、「安全性」が強みになっていると思いました。
日本に足りないのは、日本の美点に十分目を向けずに、悲観的な意見が横行することによって失われた「自信」なのではないでしょうか。
日本の将来性を信じて、長所や強みに目を向け、前向きに取り組んでいけたらいいですね!
今回は、ここまでです。