今回は、林修先生が新聞を読む理由についてです。
これは、朝日新聞のネット広告記事に掲載されていました。
「今でしょ!」の林先生が新聞を読む理由を子どもにも話をして、あわよくば、子どもが新聞を読むようになったらいいな、と思ったのです。
記事のタイトルは「林先生が朝日新聞を読む理由」だったのですが、内容的には、「林先生が新聞を読む理由」だったです。
そして、ポイントは次のようでした。
〇「僕が新聞に求めるものは、何よりも正しい事実認識です。「事実認識=価値判断」ではありません。」
事実認識は一通りですが、価値判断は人それぞれで、何が正しいとか言えないことが多いです。
なので、事実認識と価値判断が曖昧な記事は困ります。特に、インターネットでは、この線引きが曖昧になってきていると思います。
新聞は、取材に基づいた正しい事実認識が求められており、そこへの信頼感があると考えられます。今後もプライドを持って正しい事実認識をこだわり、そこにプロの専門性を発揮してほしいです。
→そうですね!
新聞で事実として書いてあることは、100%事実ではない場合もありますが、概ね「正しい事実」と考えていい、と思ってます。
その点で他のネット情報と比べても信頼をおけると思います。
一方で。
林先生のおっしゃるように、特にインターネット記事においては、「事実」と「価値判断」が明確になっていない場合があるのは、その通りで、気を付けないと、と思います。
これはインターネットに限らず、新聞でも、ある「価値判断」を主張したいあまり、自社の主張をサポートする「事実」を強くとりあげる傾向が進んでいるように見えるので、注意が必要と思いました。
林先生のインタビューを注意深く読むと、新聞にも「事実」と「価値判断」の切り分けをきっちりしてもらいたい!
との気持ちが伝わってきますよね。
〇「小さいころから新聞を読む習慣がついているかどうか、これが大きい。」
新聞は、世の中で起きていることの全体像をつかむことができます。
さらに、目的の記事以外に、新聞を「回遊」するように読んでいると、全く考えもしなかった情報に出会えます。これが後で役立つことが多い。
この余剰こそが「知の本質」だと思ってます。
→これも、その通りだと思いました。
新聞でなくてインターネット情報でも、「全く考えもしなかった情報に出会う」ことは多いと思います。
それでも、新聞のような、紙に活字が書いてある場合とインターネットでは、読む速度が違うのではないでしょうか。
インターネットでは、大量の情報が次々に提供されて、それらが短時間で消費されていきます。
そうすると、その時に大きな関心がある情報や、刺激的な言葉で関心を呼ぶ情報以外は、頭に入ってこないことも多いと思います。
新聞などの活字を読んでいる時には、時間がゆっくり流れています。
ゆっくり流れる時間の中だからこそ、自分の頭でしっかり考えることができるのではないでしょうか。
今後は、AIがものすごい速さで発達する中で、自分の頭で考える力が更に重要になっていくでしょう。
そのような「考える力」を育成するには、新聞を含めて、紙に書いた文章を時間をかけて読んで、それについて考えてみることが有効ではないか、と思いました。
そして、こんなことを子どもにも話をして、もっと新聞や本を読んでもらいたいな、と思ったところです。
今回は、ここまでです。